業務用防犯カメラシステム・家庭用防犯カメラシステムの特徴

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 カメラ本体の機能や特徴を説明してきましたが、カメラで撮った映像を録画したり再生するための機器を含めたシステムが必要です。
 今回は、防犯システムの特徴を整理したいと思います。

 

★業務用防犯システム

 今から新規導入される場合や既存システム全体を置き換える場合、アナログシステムの導入はあり得ないと思いますので、それらの選択肢は除外して良いと思います。
 業務用防犯システムは、アナログハイビジョンシステムかデジタルネットワークカメラシステムのどちらかに分類されます。アナログハイビジョンの場合は、アナログハイビジョン+同軸ケーブルが基本でアナログハイビジョンに対応したレコーダーが必要です。
 アナログハイビジョンシステムで最も普及しているのはAHDと言われる方式です。それ以外の方式で解像度が高かったり同軸ケーブルの伝送距離が長かったりありますが、設置しようとする環境や目的がAHD方式で実現できるのであれば、素直にAHD方式のシステムを構築するのがコストや保守の点でも良いと思います。

 デジタルネットワークカメラシステムの場合は、デジタルカメラ+LANケーブルで接続する事になります。AHD方式に比べてコストアップにはなりますが、将来性を考えると、デジタルネットワークカメラシステムの導入が今後の主流になると思われます。

 どちらにしてもある程度規模が大きくなるため(カメラの台数、同軸ケーブルやLANケーブルの配線、レコーダーのディスク容量など)専門の業者に依頼することになると思います。
 その場合、システムの価格だけで決めるのではなく、施工工事の丁寧な業者さん(誠実な業者さん)を探すのが一番重要です。天井裏の配線やカメラの固定など手抜きとは言いませんが、雑な仕事をされると地震時にカメラが落下したり電気配線がショートしたり思わぬ人的災害を受ける可能性があります。

 

★家庭用防犯システム
 それなりの費用を防犯システムにかけることが出来るご家庭では、キュリティー会社がセットで販売しているシステムを導入するのをおススメします。単なるカメラだけではなく侵入検知や「万が一」の駆けつけ対応などのサービスが充実しています。

 個人で防犯カメラを購入したり設置したりする場合には、デジタルネットワークカメラがおすすめです。
 例えば、見守りカメラなどの外部から家庭内の映像を見るなどの機能はデジタルネットワークカメラの方が設定が簡単です。
 自宅の玄関先などに設置する場合は、LANケーブルの配線やカメラへの電源供給、壁等への固定などの工事が伴う為若干素人では難しいかもしれません。カメラへの電源供給に関しては、LANケーブル経由で電源を供給するPoE対応のカメラとハブを用意すれば設置も比較的簡単になるでしょう。無線Wifi機能付きの場合でも電源供給は必要なのでそのあたりはご自宅の状況次第で選べばよいと思います。

 室内にご自身で設置できるタイプでは、基本的には防犯目的は薄くなりますが、見守り機能など日常のちょっとした用途には十分役立つと思います。